実は商社は働きやすい。育休復帰後の勤務スケジュールと活用している社内制度について。

就活生のイベントに登壇することがあるのですが、毎回「子育てをしながら商社で働けるのか?」との
質問が出ます。実際私自身も学生だった頃、そのような疑問はありました。

実際に私自身が商社ワーママになってみて思うのは「実は商社は働きやすい」です。

今日は育児休暇復帰後のスケジュール、労働環境、ワーママを味方にしてくれる手厚い社内制度を紹介します。
商社を希望する就活生、転職活動中の参考になれば嬉しいです。

育休復帰後の戻り先、勤務スケジュール、変わったこと

復職後の戻り先について。会社のルールで、原則復職先は前の所属部署と決まっています。
私は約6ヶ月の育休を経て、産休前に所属していた経営企画部に戻りました。
産休前に働いていたメンバーも数人いたので、復職先が同じだったことはその後の立ち上がりが
スムーズでとても有難かった。

ただ子どもを持つことによる最大の変化としては、就労時間前後に必ず家事・育児のタスクが
待ち構えているという事。
「今日は仕事のキリが悪いから残業しよう」や、「サクッと同僚と飲みに行こう」ということが
なかなかできなくなりました。

子どもを産む前と後での平日スケジュールを比較するとこんな感じ(出勤日のスケジュール)。
今はフレックス・フルタイムで勤務しているので、業務量としては出産前とほぼ変わりません。

産休前の平日スケジュール育休復帰後の平日スケジュール
7:00
起床、身支度、朝食
6:00
起床、身支度、朝食準備
7:40
出発、通勤時間
6:45
子どもを起こし、着替え、朝食
8:50
会社へ到着、ログイン
7:20
出発、通勤時間(子どもは身内が保育園へ)
19:00-20:00
退社(または飲み会へ)
8:30
会社へ到着、ログイン
21:00-22:00
帰宅、夕飯(飲み会がない場合)
16:30
退社、電車で読書と夕飯の献立を考える
23:00-25:00
お風呂、読書、次の日の準備、就寝
17:40
最寄駅へ到着、お迎え
18:00
帰宅、夕飯準備
18:30-19:30
夕飯をしながら家族で1日のことを話す
19:30-20:00
子どもは身内とお風呂。
私は後片付け、次の日の登園準備
21:00
寝かしつけ
21:30-22:30
残りの仕事を終わらせる、お風呂、読書
22:45-23:00
就寝

商社は働きやすいと思った点

子持ちで働くのは毎日やることが沢山あって正直多忙。
ただ、個人的には商社は育児(と介護)をしている人にとっては働きやすいと思います。
その理由は、育児の味方となる社内制度が充実していることと、ワーママになっても自分が思い描くキャリアが実現できるような後押しをしてくれることです。
私の場合、復職後は会社の制度はフル活用しながら仕事を就業時間内に効率的に終わらせるよう、
意識して、働いています。

現状具体的に活用している社内制度と、キャリアの実現について紹介します。

育児の味方となる制度が充実

私が活用している(またはした)制度はこのようなもの。
特に在宅勤務。コロナにより導入されたのですが、これが本当にワークライフバランスの味方に。

  • 子どもが満3歳までの間は、育児時短が1日2時間まで使える&非労働時間は減給にならない(!)
    (3歳以降小学校3年生までは、育児時短継続可能も、非労働時間は減給)
  • 在宅勤務日数の延長:
    通常は月8回までの在宅勤務が月12回まで申請可能。
  • 時間単位での休暇申請が可能:
    例えば16:00-子どもの予防接種がある場合、16:00-17:30といった形で休暇が取れます。
  • フレックス勤務制度の活用:
    絶対に就労しなければならないコアタイムの前後で勤務開始・終了時間を調整。
    私は朝8:30-16:45までを勤務時間として、確実に保育園のお迎えに行けるよう調整しています。

キャリアプランを伝え異動、キャリアアップができる。

入社した10年前は出産を機に退職する女性社員が多かったのですが、今はほぼ全員復帰しています。

給与が良い、制度が整い始めたことに加え、育児をしながらもキャリアプランを伝えできる限り希望に
近い業務チャンスを与える機会が増えたからかな、と思っています

具体的にはこのような機会で上司と会話することができます。

  • 期初目標設定時に上司と人事へ伝える:毎年春に当年度の目標設定を行う際、今後やりたい仕事、
    働く上で考慮してほしい点(駐在したいなど)などを上司、人事部へ伝えることができる。
  • 上司と1対1で対話する「キャリア対話」制度:
    目標設定とは別に、中長期的にどのようなキャリアを築きたいかを会話する機会。
    キャリアプランに向けて、とるべき資格、部署異動先と身につけるべきスキルなどを
    上司と一緒に考えられるので、なんとなく給与のために働かず、一人の大人として
    モチベーションを保ちながら働けるようになりました。

上司とどこまで腹を割って話すか、という問題はあるものの、ある程度のキャリアプランを伝え、
要望に応じてくれるようになったのは、「育児をしててもやりたい仕事ができる」というマインドに。
自分の市場価値じゃないけど、「私も誰かのために何かができる」気持ちになれるのが良かったです。

自分のペースで働ける部署が多い

取引先のスケジュールに振り回されることが少ない部署であれば、基本仕事のスケジュールは
組みやすいです。営業はしたいけど出張、会食は難しい、という方が多く所属する印象です。

  • 時差がある海外系の営業
  • 事業投資関連の部署
  • コーポレート(バックオフィス)

子持ちで働く社員の傾向を見ると、子どもが小さいうちはこのような部署へ一度異動、その後子育てが
落ち着いたら営業のフロントラインへ戻る方が多い印象。

私自身も営業は大変もとても楽しかったので、ある程度子育てが落ち着いたら営業のフロントラインへ
戻りたいな、と思っています。

限られた時間内で仕事をこなす5つのポイント

所詮商社なので細かい仕事が多いが故に量もそれなりに多く、一般的には残業も多いかと。。。

ただ、育児をしている人(男女ともに)をみると、就業時間頃には帰宅する人がほとんど。
私も以前は毎日2−3時間残業をしてたのが、今はこのような工夫をしてなんとか就業時間内
に終わらせるようにしてます。

  • 仕事の優先順位と締め切りを設定:
    手元のエクセルで細かいものも含め、全ての仕事を洗い出し、締め切りを設定。
    締め切りは上司や取引先へ提出する日付より2−3日余裕を持って設定。
    万が一子どもが急な熱を出したり、仕事が思うように進まなかった時に焦らないようにしてます。
  • 担当業務の見える化(チーム内で共有):
    私のチームでは、チーム内で共有されているタスク管理表(エクセル)と、毎朝業務Meetingが
    あるので、その両方でタスクと締め切りを管理・共有。
    仕事は殆ど複数関係者で対応するので、共有することでどのタイミングで誰を巻き込むべきか、
    最適な進め方のアドバイスももらえます。
  • 在宅時に、本来通勤時間である時間を仕事に充てる:
    本当にコロナ様様、在宅勤務が週2−3回できるようになって救われました!
    私は毎日通勤時間で往復2時間以上かかっていたので、在宅時はこの時間も仕事をする
    ことができます(または家事)。
  • 悩んだ時は抱え込まない:
    多分これが一番大事。Stuckしたら具体的にStuckしているポイントを上司でもチームの方でも、
    すぐに相談する。抱え込めば抱え込むほど、手遅れになります(経験有)。
  • 本当にできない時には上司へ仕事をパス、または、担当替え依頼をする:
    仕事=自分だけの責任ではなく、組織としての連帯責任。回らなくなったら逆に心身ともに
    ダメージをうけちゃうので、なぜ回らないのかを上司へ相談し、改善の余地がなければ担当替えを
    依頼するのが良いです。

終わりに

商社は忙しいですが、制度をフル活用し自分でも仕事の進め方を工夫すれば働きやすいです
古い業界で伝統チックな商売、業務もたくさん残ってますが、海外と仕事をする醍醐味、給与、制度、
働く環境を考慮すると、総合的には長く働ける場所と感じます。

出産を経て復帰する女性社員、育休を取得する男性社員もここ2−3年で急激に増えていることも
働きやすさを示している証拠かと思います。

少しでも参考となる情報があれば嬉しいです。今日も最後までありがとうございました。

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